改革を急いでいる企業のコンサルティング

企業が改革して成果をだすための大きな要素は、社員の納得感です。
トップダウンで「これをやれ」「あれをやれ」と言っても、一応、社員はやるだけはやるけれど、成果が出ることはありません。
そこには、納得感が無いからです。

 

時間をかけて改革活動を進めることができれば、現状の調査を行って問題を発見して体系的に整理し、問題の要因を分析する。そうすることで「何で、この取組みをするのか」「何のためにやるのか」が分かり、「これをやることで、問題は解決できるんだ」という納得感を作ることができます。
いわゆる、一般的なロジカルシンキングで改革活動を進めるやり方です。

 

しかし、最近の企業は改革を急いでいます。悠長なことは言っておれません。
すぐに成果を出さなければ、改革活動そのものを否定されてしまいます。

 

そこで、今私がご支援している企業には、デザインシンキングをコンサルティングに取り入れています。

 

それには2つの理由があります。

 

一つめの理由は、企業の皆さんが気付いていない問題があること。
表面上に見えている問題を解決しても、何も良くならず、企業の仕事のやり方や、現場で起きていることを客観的に見えるようにして、そこで企業の皆さんに問題に気付いてもらう必要があるからです。
(弊社では、「メカニズムの解明」と言います)

 

二つめの理由は、解決策を十分に時間をかけて練って、紙面上の完成度を上げたとしても、社員の皆さんには現実感が全然ないということ。
机上の検討で、いくら「これをやれば解決できます」と言っても、本当に解決できるのか信じられないという気持ちは拭い去れません。社内調整をしたり、面倒な準備が必要だったりして、やれないという気持ちが先立ちます。
だから、納得感を得るためには、小さい範囲でいいので、現実にやってみる必要があるのです。

(「解決策のプロトタイプ」と言ってもいいでしょう)
しかも、すぐに成果を出すことが求められていますので、小さい範囲でも成果が出ることが大事です。

 

ロジカルシンキングに比べて、デザインシンキングのコンサルティングは非常にコンサルタントの能力が要求されるやり方です。
だからこそ、改革を急いでいる企業のニーズに合わせて、私もコンサルティングのやり方も開発しています。

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